
取材 ・テキスト
宮崎 敦(山形支局長)
repo.2 (株)読売蔵王
〝 「読売蔵王」グループ創立35周年
歌謡ショーや祝賀会開催 〟
2023年3月

◇「満足を配り、感動を売る」
「まごころ販売」を掲げてYC寒河江など読売新聞販売店(YC)4店舗を経営し、産地直送販売などの事業を展開する「読売蔵王」(鐘下勝彦代表取締役)グループが3月10日、創立35周年を迎えました。その節目を記念した「チャリティープレミアム歌謡ショー」が同12日、寒河江市の市民文化会館大ホールで開かれました。


創立記念の歌謡ショーは節目の5年ごとに開かれ、大勢の市民を楽しませています。ショーでは冒頭、鐘下代表取締役から寒河江市社会福祉協議会の小野クナ子会長に、従業員や購読者、来場者から集まったチャリティー募金10万円が手渡されました。
第1部は、45回を数える同社読売カラオケ大会の歴代優勝者のうち10人が出場し、ステージで自慢の歌声を1曲ずつ披露しました。歌い終えるたびに客席の仲間たちが舞台下から花束を届けるなど、舞台と客席が一体となって盛り上がりました。日本舞踊「鳳凰流」の実演も行われ、あでやかな和装の女性達が、優美な踊りと舞を披露しました。
第2部は、寒河江市で農業を営みながら歌う「農民歌手」として知られ、4年前に逝去された鈴木久司さんの「想い出ステージ」が行われました。吹雪さくらさんや藤あやめさんら、鈴木さんの薫陶を受けた歌い手たちが伸びやかな美声を響かせ、会場と共に故人をしのびました。


第3部は、村山市出身の演歌歌手・北見恭子さんのショーが行われました。北見さんの代表曲「紅の舟唄」など古里・山形に縁の深い曲と、鳳凰流家元・鳳凰姫千代さんの踊りの共演も行われ、参加者の目と耳を楽しませていました。
ショーの終了後、市内のサンチェリーホテルで35周年記念祝賀会が開かれ、大橋雅彦・読売新聞東京本社販売局総務ら関係者約150人が出席しました。あいさつに立った鐘下代表取締役(76)は「新聞業界に入って40年、多くの方に育てていただいた」と感謝の言葉を述べ、「できれば卒寿を迎えるまで、末永く仕事をしたい」と意欲を語りました。

◇参加者の声
読売カラオケ大会で昨年優勝、第1部で歌った河北町、武田幸一さん「トップバッターで緊張しました。ホールは以前に歌った時よりも音響がよくなったと感じ、気持ちよく歌えました」
鈴木久司さんファンクラブ事務局の同町、奥山喜男さん「鈴木先生も場を盛り上げるのが好きな楽しい人でした。先生が亡くなっても歌仲間が集まるのがうれしい。盛会となり、先生も喜んでいると思います」
演歌歌手、北見恭子さん「千昌夫さんと歌ったこともある思い出の舞台に立ち、古里はいいと改めて思いました。私の35年前は『最上川絶唱』で歌手になれるかどうか一番苦しかった年で、同じ年に読売蔵王が出発した縁に驚きました。声をかけていただき大変感謝しています」